映画監督の錦織良成さんの話を聞いた。監督は「白い船」、「うん、何?」、「RAILWAYS」、「渾身 KON-SHIN」と島根シリーズを手がけ、今度は「たたら侍」をクランクインする。
監督の話は少々ほめすぎじゃないかと思えるほど島根は素晴らしいという熱い語り口であった。随所に地域の絆や人間愛への深い思い入れがあった。田舎を離れて都会で暮らしていて、より郷土愛が強まっているという印象だ。
イソップの寓話に「田舎のねずみと町のねずみ」というのがある。田舎のねずみが町に招かれる。素晴らしいごちそうを振舞われるが、突然人間が現れ危険な目に会う。ほうほうのていで田舎に帰り、あらためて田舎の生活の良さに気付くという話だ。
私は都会が嫌いではない。雑踏の中を徘徊するのも好きだ。
しかし住むのは田舎がいい。確かに都会にくらべて日常生活の刺激は少ないかも知れない。それが心地よい。
田舎に住んでいて都会に向けての情報発信もできるし、国際交流もできる。ネット社会になって地方に住んでいてできる仕事も飛躍的に増えている。