平成24年出雲大社を中心に神話博しまねが開催され、私はボランティアで英語のガイドをした。今思えば自らの英語力を省みない暴挙(?)で、冷や汗ものだった。
その場で色々なことを説明しようとしたところ、マニュアル以外ではまったく物を知らないことに気づいた。出雲国風土記に記された地勢や伝承もほとんど説明できない。その後の時代の変遷も知らない。出雲には豊富な資源がある。他に誇れる歴史もある。そのことに気づいていない自分のお粗末さ加減を思い知った。
地域のそこにしかないものをオンリーワンと言う。オンリーワンには土地・人・歴史が結びついている。
地方創生に、そのオンリーワンと風景街道を活かそうという試みを「日本風景街道コミュニティ」という団体が熱心にやっている。
中海宍道湖圏では湖水街道推進会議が神話周遊ルートを設定するなど頑張っている。
出雲部にはオンリーワンのものが多い。
古代の日本海交流、出雲国風土記、国引き神話、神在月。荒神谷遺跡、西谷古墳、出雲大社、須佐神社、日御碕神社、神名火(樋)山、築地松、出雲そば、ぜんざい、宍道湖七珍、わかめ、のやき、日本海の海産物などなど。
方言も独特だ。ケーブルTVの出雲弁の放送に知人が多く出演しており、いつも笑わせてもらっている。
方言をおおいに使ったおもてなしで、風景街道を演出するのも面白い。
地方創生はまさに地域の知恵くらべです。